7月21日の朝。
姉から急に電話があった。
『友達の所に仔猫がいるんだけど。なんとかして』
「…家猫が産んだとか?」
『そこんち犬飼っとんのに』
仕事へ行く時間まで1時間弱。
姉も電話で相談されたらしく、乳飲み子らしいということしか判らないので
とりあえず急いで連れて来てもらった。
人によっては乳飲み子といっても、結構大きい子のことでも乳飲み子というからと
高を括っていたのだけれど。
姉がつれてやって来たのがこの子。

まだ目も開いていない、手のリサイズの小さな赤にゃん。

猫アレルギーのある姉は(私もあるんだけどね)コットンの重ね着のワンピースに
仔猫を包んでやって来た。
受け取ったときに身体が冷え切っていたので、慌ててあんかを出してフリースで
身体を包んで保温。

体重95g 臍の緒付き
私には性別の判断がつかないんだけど、茶トラだから多分男の子かな?

ミルクをあげると何とか飲んでくれて一安心。
見ていてこっちがうぇってなりそうなほど一生懸命咥えてる。

哺乳瓶に手を添えて必死にゴクゴク。
よっぽどお腹がすいていたんだね…
どうしてこんな小さな子が1匹でいたのか。
蚤もいないし、身体もキレイ…(シッポはちょっと便で汚れてたけど)
だとしたら野良猫の育児放棄ではなく、人が捨てた線が濃厚だろう。
他に兄弟がいなかったのか気になるけれど、どうしようもない。
家猫が産んだのを捨てたのか、野良猫が自分の家で生んだのを捨てたのか…
産まれてきて欲しくないなら不妊手術をすればいいのに。
そうしてくれたらこんなかわいそうな目に遭う子はいなくなるのに。
今まで何度こんな想いをしただろう。
ここまで小さい子は育てたことがなくてとっても不安が募るけど。
でもカイ(姉が命名・カイハラさんちに捨てられてたから)は大きな声で
「生きたい!!」と鳴いている。

お腹がいっぱいになったのかうつらうつら。
仕事があるので、あとは母に授乳を頼んだ。
(1時間遅刻だったけど、こういうときは融通のきく職場で助かる)
安心して眠るこの子を守りたい。
夜遅い授乳も苦手な早起きも頑張るから。
どうか無事に大きくなってくれますようにとそれだけを想う。
頼りない仮母だけど、一緒に頑張っておくれ。
追記:今日やっとウンチをしてくれました!